僕は21年の人生のうち、半分ぐらいはそこそこ運が悪い年に出くわしている気がする。
この運が悪いというのがかなり厄介で、人生視点で見ればまだ生きちゃいるし本当に大したことではないのだが、僕にとっては地獄みたいなものなのである。
小学校から中学までは野球に明け暮れたが、片手で数えられるほどしか勝てず、中学では僕の代の部員が2人しかいなくて練習すらままならなかった。
そんな勝利や栄光とは無縁の僕は、ここ一番で少しでも上向きにするためにゲン担ぎをすることが増えた。今日はその中でも無意味だったものをいくつか紹介しよう。
以下のゲン担ぎは、全て努力の末のあとひと押しであることを主張しておく。
1. カツ丼
これはマジで無意味。勝負事の前に食べると翌日胃もたれするし別に胃もたれしなくても勝てない。野球部時代によくやったが、勝てたイメージは無い。
最近では負けたあとに次は負けないという意味を込めて食べることが増えた。でもあんまり勝てないのでやる意味は多分ない。よく考えたら負けてからカツ丼食べるのマジで意味分かんないし。
2. お守り
気分は上がる。ただ効果はあんまりない。僕はお守りを買って望んだ大学受験で13校受けて13校落ちた。翌年はお守り買わないで受かったので僕の負け癖が神様にどうこうできるタイプのものではないことが立証されてしまった。
街を歩いてるとよく宗教勧誘にあうが、この経験のせいで神様的なものに救いを求めなくて済んでいる。でも日本神話とかは好き。
3. 語呂合わせ
カツ丼と同じ。縁起物みたいなやつというか、高校時代に受験を決めたときからタコさんウインナーのマスコットをフェルトで作ってストラップにしていたが(ウインナー≒winnerとオクトパス=置くとパス、でいい感じにゲンが担げる)13校落ちた。マジで二度と信じない。
でもマスコット自体はかなりうまくできたので気に入っている。評判も良かった。
4. ジンクス
結構無駄。勝ちが少ないとたまたま勝った時のイメージが強いのでそのときにとった行動を再現しがちだが、意味はない。僕が実際にやったのは白いモンスターを飲む、電車に右足から乗る、同じ時間に家を出る、など。リターンがない。
中学の頃に読んだなんかの本で「負けてもいいけど負け癖をつけるな」みたいなことが書いてあってかなり印象に残ってるけど、そのころからもう手遅れだったんだなあと今になって思うのだった。
負け慣れるとは怖いもので、すぐ諦めが付くというのはとても不幸なことだ。
でも諦めながらなにかに挑むとめっちゃ心が楽なのだ。負けてもいいやという気持ちは勝利にとりつかれた人間の視野を広げてくれる。
運が悪い、才能ない、センスない、よく使う言い訳だけど、全部実在する。どれか一つでもあればどうにかなる場面も多い。
こういう事を言うとよく怒られる。ただ持つものと持たざるものは確実に存在するので、そこには絶対に交わらない意見の乖離がある。持たざるものの悲鳴もあると少しだけ理解してほしい。
だけどやっぱり人生で何回かは圧倒的に勝ちたいので、今年からは甘えてないで頑張っていつか黒星から白星に移住したいと思います。
多分ずーっと運が悪いままってことはないでしょう。
次回、2021年中に負け癖から抜け出すために必要なことに続くといいな